ポンプの省エネ
一般にポンプの省エネを行う場合、水などの流量を調整する事により無駄なエネルギーを削減します。
ポンプの流量を調整する方法としては、大きく調整弁制御及び回転速度制御の2つがあります。
調整弁制御では、ポンプの流量を低減しても、揚程が大きくなり大きな電力削減にはなりません。
回転速度制御(インバータ)の場合、ポンプの回転速度を下げて流量を低減すると揚程も小さくなるので、大きな電力削減になります。
削減できる電力は、一般に回転速度の2~3乗に比例すると言われています。
50Hz(通常の周波数)の10kWのポンプが40Hzで運転を行うと、電力は6.4~5.1kWまで下がります。
ポンプの省エネ制御運転のご提案
1、ポンプの省エネは?
一般にポンプの省エネを行う場合、水などの流量を調整する事により無駄なエネルギーを削減します。
ポンプの流量を調整する方法としては、大きく調整弁制御および回転速度制御の2つがあります。
調整弁制御とは、ポンプの管路に設けた調整弁を開閉することによって流量の調整を行います。
この方法は流量を低減しても、揚程(流れる水を押上げる事の出来る高さの能力)が大きくなり、大きな電力削減にはなりません。
回転速度制御は、インバータなどによりポンプの回転速度を低減させて流量の調整を行います。
この方法だと流量を低減すると、揚程も低減し大きな電力削減になります。
(揚程は実際に必要な高さまで低減する事ができます。)削減できる電力は、一般に回転速度の2乗~3乗に比例すると言われています。
例えば、通常50Hzで運転しているポンプが40Hzでの運転になると、水の流量や揚程は低減し、電力は通常の64%~52%となります。
2、省エネシステムとは?
省エネシステムは既存のポンプに後付けして制御を行います。
制御方法は大きく2つあり設備によって最適な方法をご提案します。
① お客様にて回転速度を設定する 『固定速度制御』
② 水位、温度を目標値に保つために自動的に回転速度を変動させる 『変動速度制御』
送水ポンプ 自動運転台数制御(後付けインバータ)制御概要図
※圧力信号及びインバータ機の負荷率信号により自動的に発停する。
※運転中は原則として常に100%負荷で運転する。
※故障機は、自動的に飛ばし運転する。
※エンドレスサークル制御運転する。
↓
運転時間の均一化
自動でインバータ制御機を切り替える場合の動作
①:停止中ポンプを商用で起動、安定
②:インバータ制御機を停止
③:停止したインバータ制御機を商用に切替える
④:③にて商用に切替たポンプを商用で起動、安定
⑤:①で起動したポンプを停止、インバータ制御に切替え運転・安定
⑥:④にて運転したポンプを停止
◇ エンドレスサークル制御
台数制御を行っている送水ポンプのなかで、運転時間の長いものから順に停止させ 停止時間の長いものから順に再起動させることによって、各ポンプの運転時間の均一化をはかるものであある。